ブログ（だい２）｜社会福祉法人 百寿会 ジョイナス長岡｜栃木県宇都宮市

先ごろ、一人の入居者様が、施設で息を引き取られました。
今年に入り、お食事もあまり摂れなくなり、主治医の先生からこまめに指示をいただきながら、スタッフ全員が懸命なケアを続けてきました。
お別れが近づいていると覚悟して間もなくのこと、ベットサイドに立つ、ユニットスタッフ３人の目の前で、入居者様は静かに息を引き取られたのでした。
そして、入居者様はご家族と一緒に自宅に戻られました。
その日から私たちは入居者様と共に過ごした日々を思い、寂しさに堪えかねるほどでした。
入居者様の時間薬（これは、食事の時間に関係なく指示された時間に服用する「じかんやく」のこと）のケースを手にしてあらためて入居者様の不在を思った、というナース・・・
入居者様の夢をみた、という夜勤者・・・
入居者様を思い出し、ちょっと眠れない、というユニットスタッフ・・・
入居者様と私たちの関わりの深さというものをあらためて思います。
今は、私たちに、時間薬（ここは、心や体の休息時間を意味する「ときぐすり」という意味で）が必要です。